2023.10.17 (火)

税務調査、当日までに何を準備すればよい?

税務署より調査の連絡があった後、何を準備すればよいでしょうか?

①まずは電話で依頼のあった資料を準備しましょう。

税務調査の連絡時に、「〇〇と〇〇と〇〇を3期分ご用意下さい。」と連絡があったかと思います。

まずはそちらを用意しましょう。

概ね依頼のある資料は下記の通りです。

●総勘定元帳

●現金預金出納帳

●賃金台帳および年末調整書類

●棚卸明細表

●固定資産台帳

●預金通帳

●見積書、納品書

●会社が受領した請求書および領収書

●会社が発行した請求書

●会社が発行した領収書の控え

●会社が発行した手形および小切手の控え

●不動産売買契約書、賃貸借契約書、稟議書

●出張手当等の経理規定

●会社のパンフレットおよび組織図

●議事録(株主総会や取締役会等の議事録)

●タイムカードまたは勤怠管理表

●その他経理に関する資料

現在は、上記書類について紙ベースでの提示を求められることがほとんどです。

令和6年1月1日以降については、電子帳簿保存法の関係よりデータでの提示を求められるケースも出てくると考えられます。令和6年に向けての準備が必要となってきます。

【参考資料】国税庁HP 電子帳簿保存法パンフレット

0023006-085_01.pdf (nta.go.jp)

②該当する3期分の決算書を見直しましょう。

税務署調査が会社に来る場合、事前に〇〇を見てくると準備をしてきます。

税務調査の期間も限られていることから、会社へ税務調査に行ってそこで何を見るかをその場で決めるなんてことはほとんどありません。

・この会社の原価率が直近の年度だけ大きく上昇している。その理由は?

・この会社の経費は同業他社と較べて多くかかっている。その理由は?

・この年度だけ現金が大きく減っている。その理由は?

・売上が直近の年度で大きく減少している。その理由は?

・子会社との取引が頻繁にある。その内容は適切か?等々

調査の対象となる3期分の決算書を並べて数値が大きく変動している項目を見直しましょう。

税務調査に関して不明な点があれば、弊所までお気軽にお尋ねください。

TEL:0586-48-5507 

FAX:0586-64-6644 

mail:info@ooishi-kaikei.com

コラムの内容は、国税庁の公式見解を示すものではありません。詳細は顧問税理士にご相談ください。当コラムの活用において生じた損害の一切の責任は負いかねます。

記事の著者

大石佳明税理士事務所代表者。
総合病院の勤務医のような存在よりも、個々の企業にとってのホームドクターのような存在でありたいと考えております。
日々の細かい会計処理のことから資金繰りや雇用、助成金、企業経営者にとって何でも気軽に相談できる良きパートナーとして専門的知識を生かしていきたい所存です。